ゲイ 婚活【インタビュー】同性婚法制化と意識革命

こんにちは。 ゲイ 専用結婚相談所ブリッジラウンジ の宮田です。

先日、ブリッジラウンジは、当事者である会員へ、「同性婚」に関するアンケートを実施し、結果をプレスリリースにて配信いたしました。

「同性婚が法制化されたら利用しますか?」

「セクシュアリティが理由で転職を考えたことがありますか?」

などなど、会員様のお声を集計としてまとめました。

<プレスリリース記事はこちら

そして、本記事はアンケートにお答えいただいた会員様1名に、直接お話しを伺った内容です。

リアルな想いを共有いただきましたので、ご協力に感謝すると共に、インタビュー内容をお届けいたします。

■セクシュアリティを理由に、生活拠点を変えたいと思ったことはありますか?

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セクシュアリティを理由に、生活拠点を変えたい、上京したい、と考えたことはありますか?

思ったことはあるけど、実際に行動に移すことはなかったです。
理由としては、親がいることが一番大きくて。

自分のセクシュアリティを軸に生きていけたらどれだけ楽だったんだろうって今となっては考えるけど、その反面、親の面倒を見るのは誰なんだろうと考えた時、兄弟姉妹はすでに結婚しているので、自分しかいないと思うようになりました。

そもそも自分は結婚しないって決めていたので。
だって、今の日本の法律上、結婚できないから。

自分のセクシュアリティを隠して結婚する選択肢もあるかもしれないけど、私はそれをすると相手の女性を不幸にすることになると思うから、私は絶対にできないと考えていました。

私は自分のセクシュアリティを比較的若い時から認識していたので、やっぱり女性との結婚っていうのは一切なかったです。

なので、私が親の面倒を見ないといけないということは必然なのかなと思っていたので、東京は同じセクシュアリティの方が集まっていたり、出会いの場所も地方と比べるとあるからいいなとは思ってましたが、それでも親のことを考えると実際に上京することはなかったです。
私は弱い人間なので、現実から逃げることができなかったんだと思います。

まったく弱くないと思います。
むしろ、責任感があり、それは強さだと思います。

子どもが親の面倒を見ないといけないっていう考え方って、もしかしたら幼少期のうちに知らず知らずのうちに親から洗脳されていたのかもしれないって思います。

田舎だったから、大家族というかたちで親夫婦・子ども夫婦というかたちで三世代家族が多かったので、その家族のかたちのなかで子どもが親の面倒を見ることは一般的とされていたと感じていたので、子どものころからその考え方が刷り込まれていました。

そのような環境にいたら、消極的な選択ですが、女性との結婚を選択をする方もなかにはいらっしゃるかもしれないです。

私もそう思います。
それでも、やっぱり私は相手を不幸にすることはしたくなかったので、私の場合はその選択はなかったです。

皆さん色んな背景があると思うので一概には言えないですが、自分が幸せになるためには相手も幸せでいてほしいという想いがありますし、私の倫理観ではそういう風に若いころから考えていました。

■性自認について

自分のセクシュアリティの自認については、高校生の頃です。
本屋さんで薔薇族(日本初のゲイ雑誌)を見た時に「これだ。私はこの世界なんだ」って衝撃を受けました。

高校生の時、男の同級生に胸きゅんしてしまったことがあり、この感覚は何だろうと思っていた時に本屋さんで雑誌を見つけた時に、ゲイだってはっきりと自分のセクシュアリティに気づきました。

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この感覚って何だろうってモヤモヤしていた状態から、ご自身のセクシュアリティに気が付いた時はどのように思いましたか?

感覚の正体が分かってすっきり、という気持ちでした。
田舎に住んでいたってこともあると思うんですど、自分だけがおかしいのかなって思っていた時にこういう雑誌を見つけたので、こういう世界がちゃんとあって、同じセクシュアリティの方もいるってことが分かったので嬉しかったです。
やっぱり、自分だけじゃないと分かる安心感は大きいなと思います。

そうですよね…!
それ以降は、雑誌の文通欄を使ってやり取りはしましたか?

しました。
長続きはしなかったですけど、文通に電話番号が書かれていたので、何度かやり取りしたりしました。

■セクシュアリティを理由に、職場を変えたいと思ったことはありますか?

ないです。
入社した時からこの仕事を全うすると決めていたので、それはなかったです。
ただ、パワハラを受けていた時期は転職サイトを見ていた時はありました。
それでも、セクシュアリティを理由に転職を考えたことはやっぱりないです。

今の時代、多様性に関する研修が会社で実施される機会が増えましたけど、その研修が終わったあとにちらほら「分かっているけど、気持ち悪いよな…」みたいな声を聞くことがあるので、同性婚が法制化することはもちろん必要だとは思いますけど、それよりも重要なのは意識改革だと思います。
でも、この意識改革なんて簡単に切り替わるものではないとも思っています。

同性婚について

もちろん同性婚が法制化することによって法に守られる人が増えることは大事だと思います。
パートナーが病院に運ばれても、付き添いできないということが今の法制度だと起きてしまうことはあまりにも悲しいです。
だから、そういう意味では法制化は必要だと思います。
けど、同性婚が法制化されたからといってオープンになって、大手を振って街を歩けるかというとそれは全然違う。私としては誰しもが祝福される世界になってほしいけど、それはここ数年でどうにかなるのはなかなか難しいかなと思います。

同性婚の法制化イコールすべてが解決、ではないのはまさにその通りだと思います。

それでも、法的に認められたいという気持ちはありますね。

■さいごに

この度は、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
アンケートだけでは拾うことができない声を聞く機会をいただき、とても貴重な機会となりました。
特に同性婚の法制化と意識改革に関するお話は非常に共感する部分も多く、だからこそ、このようなサービスを通じて、法制化と意識を共に後押しできればいいなと考えています。
引き続き、お一人お一人のご縁結びのお力になれますように尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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