ゲイ 婚活カップル【インタビュー】単純計算すると10年早く死ぬけど大丈夫？

僕はね、覚えてないです！（キリッ）

覚えてないかー！！！笑
かぜさんはもくさんの初対面の印象、覚えてますか？

スーツ姿だったので覚えてます。

お見合いの後に仕事に行くっていうタイミングだったと思います。

あ、そうそう。
その日は半休にして、お見合い後に仕事に行く日でした。

スーツ姿の印象はどうでしたか？

おしゃれだなっていう印象でした。

もくさんのスーツ姿、本当にパリッとしてお似合いですもんね。

10分間のお見合いの印象はどうでしたか？

僕は基本10分のお見合いでは断らないようにしているので、いつも通りOKで。

話しやすいなと思いましたし、確かジムの話で盛り上がりました。今までのお見合いと比べると会話は弾んだ印象だったので、即OKの返事をしました。

そのあともくさんはすぐにお仕事に向かったんですか？

すぐに仕事には行かずにルノアールに行きました。
2時間くらい？は一緒にいた気がします。

その時間は何話したの？

筋トレの話と、もくさんが過去の話を話してくれたので、それを聞いていました。

そうだったんですね！
次会うことはその場で決めたんですか？

その日に決めたわけではないんですけど、好きな焼肉屋さんがあって…

そのお店に僕がよく行ってるよっていう話をして

それで、そこに行けたら行きましょう！って日にちは決めてないけど話しました。

その日は恋愛対象として見ていましたか？

まだ分からない、という段階でした。

二回目会うまでは連絡は取り合っていましたか？

ちょこちょこしてたよね？ちょうど年末年始のタイミングだったので、年始の挨拶はした気がします。

そうですね。
年始の挨拶をして、焼肉屋に行こうってなったのって…いつだっけ？

僕がお見合いの後に、今日はありがとうございましたっていう連絡して、それで「もしよかったらごはん行きませんか？」ってお誘いました。
そしたらもくさんは「年末年始は忙しいけど、この日なら空いてます」って言ってくれたので、そのまま「その日で！」という風にスムーズに決まりました。
そのあとは年始に挨拶をして、それ以外はほとんどやり取りしないみたいな感じでした。

それはね…

笑

？！
何かあったの？

ルノアールでお茶しているときに、「連絡とかいっぱい来たら困るよね」っていう話が…けん制がね(笑)あったので、あまり連絡しない方がいいのかな～って思って控えめにしてました。

これ、僕の良くないところなんですよね。笑
もくさんが気を遣ってくれていました。

はい。笑
焼肉はお見合いから二週間後くらいに食べに行くことになりました。

その日は何時くらいに集まって、どれくらい一緒にいましたか？

17時くらいに会って、閉店くらいまで一緒にいたよね？

閉店が23時くらいだったので、それくらいまで…？そんなに居た？？

そんなに居た感覚ないけどね！そこでも筋トレの話をしましたし、お互いの過去の話、いままでのお見合いの話とか、もくさんの好きな調味料の話とかで盛り上がったりしました。

引かれちゃうかなーって思ったんですけどね笑

僕もある調味料にハマっていたこともあったので、引くこととかはまったくなかったですし、こういう一面があるんだ～という感想でした。笑

感情の変化はなかったんですか？

僕は、田岡さん付合い長いから知ってると思うけど、長時間一緒にいると疲れちゃうタイプじゃないですか。でも、もくさんはそうならなかったのは大きかった気がします。

あまり恋愛経験は多くはない方なので比較できないですが、どちらかというと僕は気はつかうけど、気疲れするタイプじゃないから。
一緒にいても、自然体でしたね。

交際に向けて動き出す気配を感じないけど、次の三回目を聞いちゃおうかな。

三回目はお台場ですね。
焼肉屋に行ったときにもくさんから「月末が空いてるんだけど、どっか行かない？」って言ってくれて、その場で無言で一緒に調べて決めました。

それで、イマーシブフォート（体験型アトラクション）に行ってきました。

三回会うとだんだん交際を見据えた話になることもあると思いますが、それはありましたか？

特になかったです。

ないんだー。
でも、お台場っていう場所で会ってるとデートって感じがして、少し意識しそう。

たしかに。
僕は少しあったかもしれないです。

ん～恋愛感情がどうかの感覚はわからないけど…、その日は楽しく過ごせたなとは思っていました。

四回目に会おうとした時、もくさんの忙しい時期に入ってしまい、なかなか日程が決まらなかったんです。

僕の仕事上、どうしてもその時期は忙しくて。

僕はもくさんからそう言わたとき、「これ以上はない」って意味かと思ってしまったんです。
でも、このまま終わっちゃうのも嫌だったので、「時間空いた時に連絡ください」って連絡したら、そしたらもくさんから「2月から活動休止する」って言われて

活動を休んだのは、単純に仕事が忙しいというのもありましたけど、

でも、ねえ…？

LINEで「仕事も忙しいけど、かぜくんと会う時間も作りたいから」って言ってくれました。
それで、また会おうという話になり、2月末にバスツアーに行くことなりました。
そのバスツアーの予定が少し先だったから、もくさんの方から「2月末は先すぎるから、その前2月中旬に直接会って予定決めませんか？」と言ってくれて、それで会うことになりました。

その日も都内で会ったよね？

うん、雑炊専門店に行って、そこでツアーの計画することになりました。
もくさんがお店を予約してくれて、しかも個室を用意してくれました。

そこでバスツアーはどこに行くことに決まったの？

それがその日は決まらなくて…！

決まらなかったの？笑
なんでなんで？

ぜんぜん違う話で盛り上がっちゃって、バスツアーの話は、結局ほぼ一回も出てないです笑

バスツアーの話を後回しにしないといけない程の話…何があったの？

・・・・・・・・・・

なになに？なになに？なんなの？なんなの？

・・・実は、その日に付き合ったんです。

え、え、え？？？笑
急に飛んだ！！！
そこを詳しく知りたい！！！笑

鍋食べながら話してて、そこで何だっけ…？なんかフリがあったんだよね？笑

そう、ブリッジの話になって、活動休止の話じゃなかったっけ？
僕はお台場のあたりから少しずつ気になっていて、こうやってバスツアー行こうって言ってくれたり、予定よりも早めにも会ってくれたというのもあったので、いきなり付き合うまではいかなくても、もくさんの温度感？は聞いもいいのかなって思ったので、そこで「どうですか？」って聞いてみたんです。
そしたら、なんだっけ….？

え？実際はなんて言ったの？

「もくさんの温度感はどうですか？僕はもくさんのことをいいなって前向きに考えたいです」って話をしたら…

僕としてはいいんだけど、約10歳くらい年が離れているから、僕の年齢の立場からすると、単純計算すると10年早く死ぬから、そのへんは大丈夫なの？っていう確認をして。
それで、大丈夫と言ってくれたから、「じゃあ始めてみましょうか」っていう話をしました。

僕としては温度感を聞いただけだったので、何か間違って伝わってないかな、大丈夫かなって少し不安だったんですけど、あとであらためてもくさんから「お付き合いしましょう」って言い直してくれて、そこからいろんな話が広がりました。
たとえば、「実はタバコ吸ってます」とか。
そういうことを全部言ってくれて、そこからお互いに本音の会話をしたって感じでした。
その時に連絡頻度についても話してくれて、僕があんまり連絡する方じゃないって初めて会った日に言っちゃってたからもくさんがずっと考慮してくれていたことも分かったり。
『実はこう思ってました』っていうこともお互いに話しました。
なので、お互いに我慢してたこと？思っていたことを言い合っていました。

それはもう、バスツアーどころじゃないね。
付き合うっていう現実を目の前にして、お互いがそれに向けて「コレ知っておいて」「コレ大丈夫ですか？」って準備を進めた時間だったんですね。

あとでごたごたしてもしょうがないですからね。笑

じゃあ、私に電話でお付き合いの報告してくれたじゃない？ふたりで居る時に。
あれはその雑炊のお店からだったんだ！

実はその当日じゃなくて、その次の次？くらいに田岡さんにお電話しました。

結構進んでるじゃない。笑

その日は終電くらいの時間で帰ったんです。
その２日後の金曜日と日曜日、僕は最初片方だけだと思っていたんですけど、もくさんは両日会ってくれて。
ブリッジラウンジさんにはその日曜に言おうか、という話になりました。
そして…田岡さんに連絡する時に、「あえて『付き合いました！』とかではない言い方でメールしてみれば？」ってもくさんが言ったんですけど、僕はそういうの苦手なのにな..って思いながらも、あえて交際報告だとは言わず、匂わせない電話をしましたよね…笑

下手くそだな～って思って横で聞いていました。笑

相談なのか何なのか全然わからない電話でしたが、最終的に「付き合うことになりました」と言われて、え！！え？え？えー！！って。笑
かぜさんは嘘つくとかできないもんね。
ぜったい浮気もできない！

実は、付き合った日の週末の金曜日に会った時に、もくさんが「同棲する？」って提案してくれたんです。
僕は同棲したことないですし、僕は人といることが苦手な方なので、「部屋は別々の方がいいです」ってもくさんに伝えて、一旦その場では同棲については保留になったんです。
そして金曜日はもくさんの家に泊まらせてもらって、そしたら純粋にもくさんと一緒にいて居心地いいなって思えたので、こうやって一緒にいたいなって思いました。
なので次の日の朝に僕から「同棲の話、まだ大丈夫だったらしませんか？」って話をしました。

ど、どうせい？？

そうなんです。笑
でもちょうどそのタイミングで僕は更新料を払ってしまっていたので、ダメ元で大家さんにキャンセルできるか聞いてみたら、更新期限まで一か月を切っていたので払い戻しはできないって言われてしまって…

でもまあ、それでも同棲しましょうという気持ちはお互いに変わらなかったので、バスツアーどころじゃなくなって、同棲の準備がはじまりました。

もくさんの家にかぜさんが行くことになったの？

そうです。
僕の部屋そんなきれいじゃないんですけど、準備当日までほとんど片づけず…
結局かぜさんが来ることになった当日に二人できれいにしました。

ちょ、じわじわ距離を詰めて、スパーン！！と進むね。笑
一緒にいることが一番コミュニケーションが取りやすいから、思い切って同棲するのはいいと思う。
更新した、かぜさんの家は家賃だけ払っている状態ってこと？

家賃は払ってなくて、更新料だけ払った状態です。
なので、もう荷物は全部もくさんの家に運んで、僕は引き払っている状態です。
僕はあんまり荷物がない方なので、それはよかったかもしれないです。

一緒に暮らし始めて、どう？

安心や安定感があります。
あとは、たぶん一緒だと思うけど、お互いにやりたいことはやるっていう性格だから、お互いに自由にやっていいよっていうふうに必要以上に干渉しないので、同棲は始めたけど、基本的にはやりたいことは変わらずできているのもいいなって思っています。

安心感は同じくあります。
別に無言でもいいなっていうのもありますし、一緒に住んだことで思うのは、僕は自分に自信がないタイプなので色々考えちゃうけど、そういう話をもくさんにした時にちゃんと聞いてくれたりしてくれるので、それは本当にありがたいです。
僕はもくさんのことを「掴みどころがない人」だと思っていたんですけど、ってこの場を借りて初めて言うんですけど、この前「俺はこういう人だよ」ってもくさんから言ってくれた時に、さらに知れた気がして、嘘がない人なんだなって思いました。
その場では僕はもくさんに「不思議な人」って返しちゃったんですけど、軸をもっているところとか、あらためて知れたので、これは一緒に生活したおかげだと思います。

かぜさんは気遣い屋さんだから、自分で不安を作りだしちゃうんです。
実際そんな不安に思うことなんて無いのに！
でもそんなかぜさんに、もくさんは不安を与えない人なんだと思う。

俺は不安がってるよ！笑

えええ？！！

冗談、いじめてるだけです。笑

そうこうやってすごい、いじめてくるんですよ！笑
何でそういうこと言うんだろう？って思うこともあったんですけど、「信頼してるからそういう冗談が言える」って言ってくれたんです。

そうだよ。
冗談が通じない人には冗談なんて言えないから。

もくさんの良いところ、一緒に住んでみてさらに理解できるようになりました。

そんな風にぽんぽん進んでたんだねー。
「付き合うことになりました」って電話くれてさー、「２人でお店来てね」って言ったのに、そのあとかぜさんから全然メールこないし、あんなに相談マメにしてくれてたのに、彼氏できたら私のことどーでも良くなったんだって、報告にも直接来てくれないかもしれないって拗ねそうだったのに、そんな引っ越したり忙しくしてたんだ。笑

そう、忙しくしてた。笑

田岡さんがいること、ですかね。

ありがとう。太文字80フォントぐらいで書くわ（本当に書く勇気なかった）

田岡さんはある程度僕のこと知ってくれてるので、田岡さんなら厳しいことも言ってくれるって信頼していました。気づきをもらえるっていうのが利点でしたね。
アプリだと自分でやるしかないから気づけないけど、人に客観視してもらるのが良かったです。

私ムチ担当だったもんね。アメ担当は石垣。
アメムチ、アメムチで話聞いてたからね。笑

僕はアプリとかは使ったことがないから比較はできないですけど、もっとこのサービスの認知が広がっていったらいいなって思います。
こういうサービスがまずあることを知ってから、利用するかしないかを考えられることが大事かなと思います。

期待はしすぎない方がいいと思います。
いや、期待するんですけど、だけどなんでもサービス側にやってもらえるという風には思わないことは大事ですね。
お見合いがうまくいかない時は、相手の何かが合わない、良くないという事もあるかもですけど、自分の良くない所もいくらでもあるわけだから、過度に相手に期待しないということも大事だと思います。
過度に相手に期待するよりも、自分を見つめなおす方がいいと思っています。

自分を客観視すること、ですかね。
人のことなんてぜんぜん言えないんですけど、自分はこうする！という恋愛スタイルとかがあっても、それって案外やり方が間違ってたりすることがあって。
でもそれって自分ではなかなか気づけないので、田岡さんに頼って自分を客観視できるように助けてもらっていました。
そのためには、素直に自分がやってしまったこと、失敗でも成功でも何でもいいのでそれを話して、それは人から見てどう見えるのか、そのやり方は間違っているのか、正しものなのかと話をしてみることで、自分を振り返ることができるのでいいんじゃないかなって思います。
歳を重ねると怒ってくれる人ってあんまりいないですし、プライドもあるから自分の経験だけで物事を考えてしまうと思うんですけど、それだけでは前に進まないこともあるので、第三者から自分を見てもらって、それを自分がどう受け止めるのかっていうことが大事だと思います。

人から言われたことを素直に「そうですね」って受け入れるのはなかなか簡単ではないんですよね。かぜさんが言うように、皆それぞれやり方やプライドがあるから。
なので、私たちはまず聞き入れてもらえる関係性を作ることが優先だと思ってるんですけど、かぜさんは出会った頃から私が伝えたことを一度も否定的に受け止めたことがなかったので、何でこんなに素直なんだろう？って不思議なぐらいでした。
そんなかぜさんのあり方が、こうして縁に繋がっているんだって、いますごく納得しています。

なんでしょう、僕は自分に自信がないからだと思います。
自分ができてる、いい人間だと思っていないですし、自分でこういうところがダメなんだろうなっていうのがある程度ぼんやり分かっている中で、田岡さんから第三者の視点で言っていただくことには何度も「ハッ」とすることが多かったんです。
だから直さないとって思ったし、今はもくさんに言われたことが「確かにそうだな」って気付かされることもあります。

ただ自信がない人だったら私が何を言っても響かないよ。
「そう言うけど僕は無理です」ってシャッターが降りるけど、かぜさんは変わろう、良くなろうとして色々聞き入れてくれたし行動してくれたから前を向いて行動できるのはかぜさんの強みだよ。
もくさん…かぜさんをよろしくね（おかん）

僕はひとつひとつのことをあまり気にしないタイプだから、田岡さんに相談した機会は少なかった方だと思います。笑

ですね。笑
もちろんお見合いの感想は聞いていましたけど、何かあったらもくさんは言っていただける方だと思っていましたので。
あと、仕事柄、お人柄としても自分で内省してこうしようって完結する方という印象だったので、アドバイスした記憶もない。笑

そうですね。
そういうところも嘘がない人だと思います。

そうだと思います。

また、何年後になってもいいから、お二人でお店に遊びに来てくださいね！
卒業した方のことも私たちはずっと気になっていますから。

次は僕の葬式かもしれないですね。

なに言ってんの！！
もくさんのお葬式の時は、私もこの世にいないわ！

すぐ寿命が、って話するんですよ。

そういうこと言う人ほど長きするから大丈夫。
なので、もくさんは長生きするから、かぜさんも安心してください！

またお二人にお会いできることを楽しみにしていますね！